MTB ブームの波が来てる?! 最近のトレンドは?
最近の業界系WebやSNS等で、「ロードからMTBへとブームが移行し始めている。」といった話がちょくちょく出るようになってきましたね。
MTB大好きな私にとっては嬉しい話ですが、実際のところどうなんでしょう?
もともと、現在のロードバイクブームは国内特有のモノで、某自転車マンガの影響もあったとか無かったとか。(;^ω^)
海外では以前からMTBは盛り上がっていて、MTBメーカーからは、「何で日本はMTBが売れないんだ!」と言われていたとか。
国内では90年代に一度MTBブームが巻き起こり、90年代後半からは 3回ほどワールドカップも開催されていました。
丁度、00年代にかけてはフルサスの開発、普及が盛んで、メッセンジャーブームも重なり、街乗りもMTBカスタム車が溢れていました。
その後、あのHONDAもワールドカップ参戦して、独自にバイクを開発して販売直前までいったのですが、そのころからMTB人口も減り販売も中止になったという時代です。
それはさておき、そんな最近注目紗され始めている?!最近のMTBのトレンドと言えば。
①タイヤサイズの大径化(27.5インチ、29インチ、セミファット)
②ドロッパ― シートポスト
③電動シフト & ディレイラー
④E-MTB
⑤ナロー/ワイド シングル チェーンリング
⑥ワイドレンジ カセットコグ
⑦スタビライザー or クラッチ 付きディレイラー
⑧フォワー ドジオメトリー
⑨ショート ステム & ワイド バー
⑩油圧 ディスク ブレーキ
⑪チューブレス & タイヤインサート
ちょっと、最近の・・・ッという訳でもないものもありますが、今までにMTBになじみのない方にも知っていただきたいということで上げてみました。
①タイヤサイズの大径化(27.5インチ、29インチ、セミファット)
90年代から00年代初めは、MTBと言えば、26インチがほとんどでした。
その後、Gary Fischer 氏 提唱の29インチがじわじわ増えてましたが、身長の低い人にはポジションが出しにくかったり、ジオメトリーも煮詰められていなかったためなかなか普及しませんでした。
それが、5,6年前から27.5インチ(650B)規格が提唱されると、26インチよりも安定感があり29インチよりも身長が低くても無理のないポジションが取れるということと、メーカーの戦略もあり一気に広まりました。
そこにファットバイクからの影響で2.8~3.0インチ幅の27.5+や29+と言ったセミファットバイクが登場。
セミファットバイクが、タイヤのエアボリュームが多く乗り心地も良く安定性も良いことから、初心者やのんびり走りたい人にも好まれ、急速に普及しています。
初心者向け? MTB タイヤサイズ 26 27.5 29 etc… 【保存版】 - BIKE the Way - 癒し系MTB乗りの日記 -
②ドロッパ― シートポスト
こちらはリモートコントロールでサドルの高さを変えることが出来るシートポストです。
MTBは急な斜面の下りなどもあり、シートを下げるこちがあるのですが、ドロッパーシートポストだと止まってクイックレバーを絞めなおすことなく、瞬時にサドルを下げることが出来るため人気です。
大半はワイヤーをレバーで操作するものですが、油圧制御や電動ワイヤレスなものも登場していますが、高機能なものはシートポストなのに5万円以上も。(^-^;
③電動シフト & ディレイラー
こちらは、ロードも同様ですが、通常ワイヤーで行うシフト操作を電動シフトできるというものです。
長時間ライドなどでは疲労も少なく操作できるのが魅力です。
あと、こういったハイテクフェチな方には着けてるだけで優越感?!
④E-MTB
いわゆる電動アシスト自転車のMTB版ですね。
リフトにないコースなどで自走の登りを楽に下りを楽しめたり、体力が衰えてきた人でもMTBを楽しめるといったメリットがあります。
海外で販売されているものは、国内仕様よりもパワーがあり、もはやモーターサイクル?!と思わせるものもあります。
基本はMTB同様の取り扱いですが、MTB専用コース以外での走行運用については今後議論されていくと思われます。
⑤ナロー/ワイド シングル チェーンリング
こちらは、最近と云う訳でもないのですが、現在主流になっているチェーンリングです。
厚歯と薄歯を交互に配置することによりチェーンの溝に勘合の隙を少なくすることでチェーンリングからチェーン落ちを激減することが出来ます。
⑥ワイドレンジ カセットコグ
ナロー/ワイドチェーンリングのデメリットとしてフロントディレイラーが使用できない為、リアカセットのギアをそれまでのロー側36Tだったのを42Tや50T等大型化し登りに対応、ハイ側も一部10T対応モデルもあります。
⑦スタビライザー or クラッチ 付きディレイラー
シマノとスラムで若干構造は異なりますが、基本的にはリアディレイラーのバタつきを抑えチェーンを暴れないようにしたものです。
この機構の付いたディレイラーとナロー/ワイド チェーンリングの組み合わせで、ハードテイルであれば、ほぼチェーン落ちはしなくなります。(きちんと調整組み付けされていることが前提です。)
⑧フォワー ドジオメトリー
これはモノというよりも、フレームの設計のトレンドですね。
スペインのモンドレイカー社が先駆者になるかと思いますが、従来のフレームジオメトリーよりもトップチューブを長く、シートアングルを立て、ヘッドアングルを寝かせる。
トップチューブが伸びた分ステムを短く、ワイドバーにすることで、ポジションのバランスを取っています。
メリットとしては、前後方向に安定感があり、前後荷重移動をあまりしなくても走れてしまうので、前後荷重移動が苦手な初心者でも恐怖感が少なく楽に速く走れます。
乗り物、機材としては正しい進化ですが、乗って楽しいと感じるかどうかは好みに寄ります。
MTBにはもっとドキドキ感が欲しい!って方もいらっしゃると思いますので。(^-^)
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⑨ショート ステム & ワイド バー
フォワードジオメトリー的なバイクが増えてきたと同時に、増えてきた組み合わせです。
ショートステムだけだとクイックになてしまうハンドリングを、ワイドバーにすることでポジションをコンパクト且つ安定させることが出来ます。
特に下りではワイドバーの安定感は効果絶大。
元々海外ブランドがほとんどなMTBなので、フォワードジオメトリーでなくてもトップチューブが長いフレームが多いため、一般的な手足の短い日本人ライダーにはこの組み合わせは有効です。
ステムは35~50mm位、ハンドルバーは720mm~780mm位が人気です。
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⑩油圧 ディスク ブレーキ
こちらは、最近でもないのですが、ロードバイクで色々議論されているようなので・・・
MTBで山の中で走行すること前提であれば、油圧ディスクブレーキ一択です。
これは安全且つ疲労軽減と言った面からです。
雨の日でも安定してブレーキが効き、人差し指一本でガッツリ聞くので他の指はハンドルコントロールをしっかり行うことが出来ます。
Vブレーキやワイヤー引きのディスクブレーキだと、減速は指1本でも大丈夫ですが、ストッピングパワーの必要なブレーキングには人差し指+中指が必要なため、ブレーキかけながらのバイク操作はどうしても制限されてしまいますし、山を1本下ってくる段階で腕上りにつながる疲労感も多くなります。
勿論、走るコースやバイクにによって、Vブレーキやワイヤー引きのディスクブレーキでも十分走れますので、この辺は好みと使い分けですね。
⑪チューブレス & タイヤインサート
現在チューブレス対応のホイールやタイヤが多くなり、チューブレス化している方も多いかと思います。
メリットとしては、チューブがないため軽量化できること、リム打ちパンクが無くなる事、タイヤを低圧で使用できるため乗り心地良くグリップも稼げること等々。
現在販売されているチューブレスタイヤの大半は「チューブレス レディ」といった仕様。
これはリム側も同様の仕様であれば、専用リムテープを貼り、チューブレスバルブの取り付け、タイヤ装着時にエアー漏れ防止のタイヤシーラントを入れるというもの。
低圧で使用できるメリットはあるのですが、低圧でガツンと岩に当たったりすると、チューブもないので余計にリムへのダメージが大きいというデメリットもあります。
このため、タイヤインサートと呼ばれる発泡ウレタン?のようなスポンジ的なモノを入れて破損を防いだり、タイヤに腰をだし低圧でも剛性を持たせるようなものも出てきています。
以上、ざっくりですが紹介してみました。
沢山の方にMTBが楽しんでもらえるには、機材だけではなく走る場所が大切なのですが、最近は少しづつMTBコースが増えているようなので、MTB人口が増えることで降り一層そういった施設も増えるとよですね。(^-^)
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