MTB コンポ パーツグレード (シマノ編)
今日から5月。
令和元年始まりました。
令和が、平和で幸多き時代となりますように。
さて、今回はMTBのコンポーネント パーツグレードについて書きたいと思います。
現在のMTBのドライブトレイン、ブレーキ、シフト周り等、総合的にコンポーネントとして発売しているものとしては、シマノとSRAMの2社に絞られると思います。
(一部、BOXや、内装の ローロフ、ピニオン、台湾、中国ブランドのものもありますが今回は省略します。)
SRAMも昔と比べて高性能となり、現在はシマノの牙城を脅かす存在となっていますね。
さて、今回はシマノについてですが、皆さんご存知のようにフラッグシップのXTR、XT、SLX、DEOREまでがクロスカントリーからエンデューロまで対応のグレード。
シマノの魅力は、そのコストパフォーマンス。
海外ではそこそこの価格になるようですが、国内ではとにかく豊富なラインナップとコストパフォーマンス、スモールパーツの安定供給、ほとんどのサイクルショップで購入可能です。
SRAMは取り扱い無いショップもありますが、シマノは小さな自転車屋さんでも、在庫が無くても注文はできます。(最近はネット注文の方が多いかもですが)
【シマノ MTB コンポ グレード】
XTR:フラッグシップらしく最高の素材を投入してコスト度外視で性能追求したもの。
XT:現実的なコストで作られているため重量面や仕上げで若干劣るが機能的な性能としては、XTRに劣らない。
SLX:XTからさらにコストを下げているが、十分重量や強度も考慮されて、これ買っておけば間違いない定番品。
DEORE:本格的オフロード使用の入門用。調整機能などが省かれるが基本性能は十分。
その下位にクロスカントリー/マラソン対応モデルとしてALIVIO、ACERA、ALTUS、TURNEY。
ALIVIO、ACERA、ALTUS、TURNEY:上から順に、コストダウンのために素材がスチールなどの使用率が上がり、重量が重くなるが使用自体は問題ない。耐久性はやや劣るか。
また負荷の大きいグラヴィティ系のダウンヒルやフリーライド対応としてSAINT、ZEEが設定されています。
SAINT:グレードとしてはXT相当で、さらに強度を上げた物。特にブレーキは強力。
ZEE:SAINTの廉価版でグラヴィティ版DEOREだが、ブレーキは強力他パーツも強度重視。
MTBの完成車では、バイクのグレードに応じて同じフレームでもコンポグレードを変えることによって価格を抑え購入できるようになっています。
で、実際のところ、パーツグレードがどれくらい重要かなんですが。。。
ぶっちゃけ、シマノに関しては、どのグレードでもマウンテンバイクとしてきちんと機能して使用できます。(;^ω^)
XTRに関しては、とにかくシマノ製で最高なものが欲しい方にお勧めします。
機能だけで考えると、XTの倍以上かけるならXTで十分かなと。
ALIVIO以下のグレードでも、数年前のDEOREと同じ機能がダウングレードされたものも多く、実用上問題ありませんが、耐久性や互換性などを考えるとDEORE以上がオススメです。
MTBのパーツは、消耗品でもあり、オフロードでの使用でも壊れてしまうこともあるので、完成車にALIVIOが付いていても、壊れたタイミングでDEOREやSLX等にアップグレードでも良いと思います。
確かにXT以上のカチッとした変速フィーリングやブレーキのタッチ、コントロール性等、上位グレードと下位グレードの差は有ります。
趣味の世界なので、そういった官能性能を味わうのもまた魅力ではあります。
しかし、その差が分からない、あるいは気にならないのなら、正直、レースでガチに変速フィーリングやタッチ重視といった使い方でもなければ、SLX以下で十分かと思います。
ダウンヒルレース等、強力なストッピングパワーが必要であれば、確かにSAINTやZEEのブレーキは魅力ですが、普段はトレイルで、たまに常設コースでダウンヒルといった使用であれば、SLXやDeoreに180mm or 203mmローターでも十分対応可能ですし。
良く、下位グレードのブレーキは、カックンブレーキでコントロール幅が狭いといわれますが、あくまで上位グレードと比較しての話で、DEOREなどは、むしろメタルパッドではなくレジンパッドと大径ローターとの組み合わせはよく効いてコントロールもしやすいものです。(実はシマノの場合、ICE TECH ローターに換えるだけでも良く効き、コントロールしやすくなったりします。)
メタルパッドに比べて減りが早いのが玉にキズですが、シマノはパッドも安いので問題ないと思います。
まぁ、ハードに下りオンリーでガツガツ走る方はメタルパッドでどうぞ。
MTBはとかくコストがかかる遊びで、それも普及し辛い原因の一つだと思うのですが、高級パーツ志向に捕らわれず、必要なところに必要なパーツを使い、まずはライディングが楽しめるバイクに仕上げていくことが、長くMTBを楽しめる秘訣だと思います。
案外上手なライダーはパーツに無頓着で、しかも速い、なんてこと多いですよね。
まずはガンガン乗り倒してMTBを楽しみましょう。(これ一番大事)
そして、乗っていて不満に感じたパーツからグレードアップ!で、良いと思います。